麗夜に踊る、華の色 ~TW4;シルヴィ
●プレイング
ワガママで気紛れで掴み処の無い向日葵少女に。
柘榴の枝を手向ける。
思えば、転校してきた理由も話さずにいたな。
自分の痕跡を残さないよう、相手に深く踏み込むことはせず。
内にある複雑な情を表さないよう、いつも笑顔を取り繕っていたことも知っている。
常にワンオブゼムのバイプレイヤーであるために。
ずっとトリックスターであり続けようとしていたのも知っている。
老兵は死なず、ただ去りゆくのみ、と嘯く女子大生は、かなりシュールだった。
そのスタイルが崩れたのも、やはり誰かのためだったな。
あたいが見てらんなかったから。それだけだよ?
あの照れた笑顔は今でも覚えている。
血は争えないものだ、と微苦笑して。
……幸せになれよ。
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